緑の革命:CO2生産工場の必要性
Posted on 12月 2, 2009
地球大気の総質量は、気圧と地表面積から計算できて、およそ
5.25×10^18kg = 5250 兆トン
あるという。ソースによって多少違う。
気象庁サイトにある炭素循環の図
これによると大気中の炭素の質量は、
5970 + 1650 = 7620 億トン (2007年)
二酸化炭素の質量にすると、
7620 * (44 / 12) = 2 兆 7940 億トン
になる。従って、二酸化炭素の大気での質量パーセント濃度は、
2 兆 7940 億トン / 5250 兆 0000 億トン = 0.0532 %
程度ということになる。
通常、大気中のある気体の濃度というのはモル分率で、二酸化炭素濃度は、
383 ppm = 0.0383 % (2007年)
である。二酸化炭素は他の気体と比べて重いので、質量パーセント濃度 0.0532% で正しいだろう。
さて、
チーム・プラス666%の目標値を設定したい
わけだが、基準としては質量で考えた方がわかりやすいかもしれない。IPCCの数値である2007年二酸化炭素総質量 2 兆 7940 億トン はソースの信頼性がある意味高いので、この数値を基準にする。そうすると、
2 兆 7940 億トン * 666% =
18 兆 6080 億トンの二酸化炭素を、
大気中にプラスしなければならない
ということになるだろう。現在、人類が大気に放出する二酸化炭素は炭素ベースで、およそ
64 億トン / 年
しかない。このうち植生や海洋の吸収をマイナスすると、
プラス 32 億トン / 年
程度しかなく、このままでは目標達成には、
(7620 * 6.66) 億トン / 32 億トン = 1586 年
ほどかかることになってしまう。といっても、実際は二酸化炭素分圧が高まるにつれ、光合成が盛んになり、海洋への溶解度も増すことになるので、もっとずっと時間がかかることになる。緑豊かな地球が、1万年後に実現しますというのでは、あまりにも遠すぎる。そう思わないだろうか?その間に、本格的な氷河期でも来れば地球の生物にとって絶望的だ。少なくとも50年後には目標を達成させるような勢いが欲しい。
それから、化石燃料を全部燃やしても、
37000 億トン * (44 / 12) ≒ 13 兆 6000 億トン
の二酸化炭素にしかならない。これも問題だ。実は、石油は無機起源であり、地下のマグマから少しずつ湧き出てきているという信頼性の高い説もあるが、それにしてもまだまだ全然足りない。実際に放出しなければならない二酸化炭素はその間に増え続ける吸収量を上まわっていなければならないわけだから、20兆トンをはるかに超え100兆トン以上になると予想される。つまり、別のところから二酸化炭素を持ってこないと、到底チーム・プラス666%の目標は達成できない。地球の砂漠化も防ぐことができず、人類の飢餓も根絶することが難しくなる。
そんな都合のいい資源が果たして存在するのだろうか?
もちろん存在する。世界は完全にできているが、不完全なのは我々の見方なのである。
生物が何億年もかけて蓄えてきた本当の化石資源、生命力の結晶と言える鉱物がこの地球には存在する
石油とは違い正真正銘、生物起源の生命力の結晶、もうお判りだと思うが、注目すべき生命力の結晶とは石灰岩のことだ。アルプス・ヒマラヤ山脈を形成している大量の石灰岩には、莫大な量の二酸化炭素が眠っている。これを、人類のテクノロジーで取り出すことは、様々な困難があるかもしれないが、十分実現可能な技術である。
大規模なCO2生産工場を国際的な協力で建設する
地球環境における二酸化炭素の恒常的な安定供給。実現すれば、地球に本当の意味での緑の革命が起きることになる。これは地球史始まって以来の緑の大革命といえる。
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